ワイヤーの製造方法

質問:ワイヤーはいったいどのように作られているのでしょうか?
答え:金属の棒を細い穴に通し、引っ張って延ばします。その後より細い穴に通し、再び延ばして延ばして。この工程を気が遠くなるほどの回数でくりかえします。細く長く延ばすことによって、強度と展性を得られます。

私達の生活は、非常に多数のワイヤー製品に取り囲まれています。 一般に「ワイヤー」と言うと、コイル状に巻いて店頭で販売されているものが思い浮かびます。ワイヤー雑貨もショップでよく目にします。しかし有刺鉄線や金網もワイヤーでできていることにお気づきでしょうか?鉄ワイヤーは工事現場のコンクリート補強や足場結束用に、ハンガーでおなじみのビニール被覆線は屋外フェンスの材料です。

ワイヤーは、普段気付かない部分にもたくさん使われています。バネのような小さなものから、ワイヤーロープのような太いものまで、私たちの生活にワイヤーは欠かせません。それではワイヤーの一般的な製造方法 をご紹介いたします。


プロセス

■準備
鉄・銅・真鍮など、素材となる金属の種類はさまざま。同じ素材でも仕上げ方法によって、全く異なるワイヤーになります。
1 金属をプレス、棒状に延ばして線材を作る
2 硫酸などで酸洗いし、サビ・汚れを落とす
3 水洗いして酸を落とし、中和&滑りを良くするため石灰槽に漬けた後、乾燥

■延ばす
太い金属の棒を、部品「ダイス(穴の空いた合金製の金属部品)」に通し、機械で強く引張ります。ダイスの穴を徐々に小さくしながらさらに引き延ばし、段階的にワイヤー径を細く加工します。
1 ダイスの穴に線材を通し、機械で力をかけて引き抜き、しごいて細くする
2 徐々に穴の小さいダイスに通す
3 より細くするために同じ工程を繰り返す

■後加工〜出荷
径が定まった後、焼きを入れる(硬化)、またはなます(軟化)など、強度を調整します。
その後、さまざまな後加工をおこないます。表面を削って平滑にする/めっきで光沢を付ける/染色/複数のワイヤーをより合わせる/ビニールコーティングなど。
最終的に色々な径と長さ(重さ)のコイル状に巻き取、出荷します。

ワイヤー加工機械について

ワイヤーはコイル状に巻き取っただけでは完成品ではありません。折り曲げる/編む/めっき/ビニールコーティングなど、さまざまな加工機械や技法が存在します。線材を延ばす/巻き取るなど、ワイヤーそのものを作る機械にも、多数の種類があります。